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T川は、GE時代、シックスシグマを推進するクオリティ推進部に所属し、シックスシグマ達成のための専属の実行責任者「ブラックベルト」の取得者でもあったというGEのエリートだった。
K岡社長はいう。
「人に接するフィールド(営業現場)にサービスありきで、人ありきですから。
従来の日本社は、内勤社員と営業社員は別扱いでした。
組合も別でしたし、内野、外野という呼び方もしていました。
内勤で入社し、フィールドに出ると、いきなり営業所長になったりします。
Eジソン生命は違います。
私は会社のトップとして、フィールドの方を尊重しています。
内勤の人はおもしろくないかもしれませんが、Eジソンでは契約者というお客様が一番大切で、お客様に接するフィールドの人とお客様へのサービスを担当する保険金部、収納保全部、カスタマーサービスセンターといった内務部門の人が2番目です」。
プロデューサー(営業社員)の構造転換は困難を伴う。
母体は日本社そのもののT邦生命だから、他の日本社と同様、嘗ての生保レディが中心の営業体制であることに変わりない。
これまでの生命保険の業績は「契約件数×保険料」だから、営業社員すなわちプロデューサーの数が勝負だ。
生保レディは大量採用、大量脱落の歴史で、採用から2年で8割近くが脱落してしまう。
経営の大きな課題だ。
構造転換したくても、急にはできない。
どうしても旧態依然とした採用を続けざるをえないのが実情だ。
理屈は誰もがわかっている。
生保レディの営業を取り巻く環境も厳しい。
主力の定期付き終身保険が「生保不信」を呼んだ元凶であるのに加え、「セイホマネー」が限界をみせ始めていることも、生保レディの活動を鈍くしている。
日本の生保の資金力は「セイホマネー」としてバブル期には世界を席巻したこともあった。
日本でも上場企業株式の大量保有や、資金の貸し付けなどを通じ、企業への影響力は大きく、生保レディが職場を闇歩していた時代もあった。
普通は受付を通過するのにチェックが厳しいのに、なぜか生保レディだけはフリーパスに近い。
新入社員にとっては、不思議な現象だった。
生保レディは社内事情に詳しく、人事情報に通じている辣腕レディも多かった。
ところがバブル崩壊後、株主としての影響力は相対的に小さくなり、一方で会社の警備は一段と厳しくなり、生保レディ得意の職域営業は限界をみせ始めている。
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